鳥籠鳥

遥か彼方の真白き天井
紋様かれ白し床
虚無を映し出せしは白亜
捕らわる頸輪の純の銀
愛撫の慰み永劫に

わたしのからだは
えかきのぱれっと
しきさいおりまぜ
にじいろのえのぐ
あのひとのための
げいじゅつさくひん

遥か遠き真白の天井
紅に染まりし白き床
孤独胎ます虚構の白亜
かれ手枷の銀鎖
永訣み永劫に

わたしのこころは
ひびわれのがらす
こなごなにくだけ
こわれてゆくだけ
あのひとのために
こどうはきざむの

わたしのいのりは
くちばなのさけび
かなうことのない
おろかなげんそう
あのひとのために
ここでいきていた