水面に映る月ノ影

菖蒲の神のす座に
紅き飛沫が舞い踊る
銀のの切っ先に
愛し人のび鳴き

頬で伝うを払い
手にせし剣を頂いて
菖蒲の神は神座を去らん
戯れの日々は始まり終わる

殺メヨ菖蒲
望ムガ儘ニ
殺メヨ菖蒲
満タサレル迄


菖蒲の神の往く
安らぎの眸在りはせず
折り重なりしの影
楔の如きの貫きに

菖蒲の神の訪うは
清らな水の涌き出でる
水面に翡翠をめて
の樹々で囲まれし

殺メヨ菖蒲
嗜好ヲ満タセ
殺メヨ菖蒲
紅ニ染マリテ


れし水面に揺蕩うは
歪な鏡のの月
苔にも似たる樹々の檻に囲われて
拭えぬ紅に狂喜の谺