扉鍵

扉開く先 林檎の樹在り
実る果実の甘い味
薫る微香に上塗られ

ひとつの扉
此処に鍵がある
鍵穴に差し植える種
甘美な痛みに貫かれ

紅く実ったの林檎
また新たな果実を産まん


扉開く先 林檎の樹在り
実らぬ果実れ腐れ
朽ちし樹木に実るもの無し

ふたつの扉
此処に鍵は無い
鍵穴に差すは代理品
得られしものは白き蜜

紅く実らぬ彼の林檎
新たな果実をむは何時ぞ