ナルシスの愛撫

一人きりの夜の闇
孤独の帷に閉ざされた
黒を纏いし暗黒嗜好
月影ので視線を感じ
かな光を発するは
貴女がわたしを呼ぶ

“ワタシが貴女のに居る”
貴女がわたしに囁きかける

どんなわたしも受け入れてくれる
唯一無二のわたしの理解者
優しくわたしを包み込む
わたしを決して裏切らない人

ワタシヲ愛セヨ
ワタシノ総テ


眸と眸の合わせ鏡
触れる指先 真白な手首
甘い吐息が混じり合い
重なる 盲目の刹那
かに紅い頬の熱は
貴女がわたしを愛した証

“貴女が居れば其れで良い”
わたしが貴女に囁きかける

わたしの総てを受け止めてくれる
唯一無二のわたしの恋人
疵を負ったわたしの
しんでくれる人

ワタシヲ信ジヨ
ワタシノ半身


鏡の前で自慰に溺れる
若き女の戯れ事よ
独り善がりの夜は明けず
毎夜続く快楽の檻籠