あとがき

少女人形(しょうじょにんぎょう)。
悋気と憧憬(りんきとしょうけい)。


市原有珠様へ贈った、オン友記念の詩。
「アリスになりたい女の子の話」というリクエストの下、作成しました。

外見ok 内面ok
けれど彼は私を見ない。
だって私は人形だから……。
という感じの内容です。

外見ロリータ、内面ゴシック、全体的にはロリータ要素強めに、を目指して書いてみました。
あと、仄かに叙述トリックが混ざっています。


おまけ1

目醒めたアリスは日常を
紡ぎ生きてゆくだろう
少女で在り続ける事を
拒んだ報いを老いながら


おまけ2

幼女の記憶に刻まれた
少女を巡る
夢見の国の物語

時計兎に嗤う猫
いかれ帽子屋と双子の貴人
黒と白の東西の駒
御喋り華(ばな)や閉場の卵
首狩り女王の血塗り薔薇

兎の穴に飛び込んで
御伽噺が始められ
兎の跡を追い掛けて
御伽噺が紡がれる