空の彼方で風が吹いて

私の眠ると云う土地で
哀しみを思い出さないで
私は其処には居ないから
安らかな眠りなど必要ないの

私は世界をる風になる
宝玉の様に煌めく白銀の雪に
果実を実らせる陽の光に
頬に触れる優しい手の様な
穏やかな秋の雨に
私は成るのよ

寝惚けの貴方を起こしに
平穏な朝を届けに来る鳥に
闇夜に輝く数多の星に
成っているから

だからお願い
私の亡骸を想って
涙など流さないで
私は其処には居ないから
私は未だ死んでは居ないわ



貴方の想い出の中で
私はずっと輝き続けるのだから

ねぇ,そうでしょう?