つむぎいと

足を無くした少女が紡ぐ
極彩色の機織りの絲
織られた衣は誰にも着られず
色彩はなお色褪せず

もなく
椅子の上
響く音色は秩序を保つ

嵐吹きぶ奥の森に
めき轟くは稲光
お針子部屋の唯一の窓より
義足の照らされて

午も夜もなく
織機の前
響く音色は怪奇を保つ


光ル光ル
嵐ノ森デ
暴ク暴ク
真実ノ儘ニ