猛禽戀叫乱舞

虚空を闊歩(かっぽ)す無敵の猛禽
翼はためかせ 悠悠と
下向く視線の先には舞姫

恋した相手は人の子の
叶わぬ想いの行き場は何処(いずこ)
見詰めるだけの果敢無き戀は
空の碧(あお)に融けゆく運命(さだめ)

碧玉(サファイア)が映す美麗な舞姫
身を翻し 錚錚(そうそう)と
眸に映さぬ下方の蝟集(いしゅう)

慈しむはただ舞と
愛でる対象は美あるもの
嫣然(えんぜん)と微笑(え)みて華麗に踊る
盗みの女王の墜死の場所で

白磁の美貌を見詰める蝟集
群れ集まって 囂囂(ごうごう)と
見上げる頭上に崩壊の刹那

墜チル
堕チル
君ヲ見下ロス


紅(くれない)纏う悲哀の猛禽
翼はためかせ 轟轟と
愛しい女の骸(むくろ)に慟哭