望郷の記憶

暗闇が灯り
るは翡翠
金色の涙は、海を満たして

私はいつしか溺れてしまった

輝く闇色
極彩色の光
陶酔に浸り
恍惚に呑まれ
横たわるの傍らで
私は世界を拒絶していた

今なおそれが、ないと云えない

変容してしまった言葉
変わらない嗜好
私は私のままに
羽化した蝶のごとく
昨日と違う己を見た

暗闇が灯り
嘲るは翡翠
金色の涙は、海を満たして

懐かしさへ、抱擁を