未定義の花

(香るは 水の花 の)


お慕い申す方と
想いを重ね
されどの罪がため
未定義のまま戀は終わり

過ぎ去りしあの時間
美化せられ積もりゆく
げにあの戀の日々ぞ
美しかるものや

追憶の中探す意義
あるのはただ白
色を持たず意味をなさず
来し方行く末変わらず闇

憧れなる心が
戀になむ戀をせる
慕いしはあの方で
愛せりしは吾のみならむや

過ぎ去りしあの時間は
美化せられ積もりゆく
戀をせる吾の姿
綺麗なまま飾り

追憶の中探す人
あるのはただ白
色を持たず姿もなく
かつての戀の影のみぞある


(甘くて 切ない 夢)

ひとのみ咲く睡蓮は
黒の中ほのかに浮かび
にやは映らむ


未然のまま、吾と朽ちぬ